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暴きょうを除いて 呂布 司徒を助け 長安を犯して 李かく 賈くに聴く

<主要登場人物>
董卓(とうたく)・・・貂蝉の美貌に溺れ、呂布と仲たがいし、殺される
李儒(りじゅ) ・・・董卓の参謀。董卓の死後、市中引き回しの上殺された
呂布(りょふ) ・・・貂蝉を董卓に奪われたと思い込み、董卓を殺害する
貂蝉(ちょうせん) ・・・「連環の計」を用いて董卓と呂布の仲を裂き、董卓を死に追い込む
王允(おういん) ・・・呂布を味方につけ、董卓を殺すことに成功するが、李かく、郭らに死に追いやられる
李粛(りしゅく) ・・・董卓の配下だったが、冷遇されたことを恨み、董卓殺害に協力する。その後、李かくらとの戦いで失態を見せた為、呂布に殺される。
丁原(ていげん) ・・・元呂布の義父。呂布が董卓に寝返る際に殺された
李かく(りかく) ・・・元董卓の配下。董卓死すの報に逃亡を考えるが、逃げ切れないと賈くに諭され仇討ちの兵を挙げた
郭(かくし) ・・・元董卓の配下。董卓死すの報に逃亡を考えるが、逃げ切れないと賈くに諭され仇討ちの兵を挙げた
張済(ちょうさい) ・・・元董卓の配下。董卓死すの報に逃亡を考えるが、逃げ切れないと賈くに諭され仇討ちの兵を挙げた
樊稠(はんちゅう) ・・・元董卓の配下。董卓死すの報に逃亡を考えるが、逃げ切れないと賈くに諭され仇討ちの兵を挙げた
皇甫嵩(こうほすう) ・・・呂布と共に董卓の城を開放することに協力する
蔡よう(さいよう) ・・・董卓の屍にすがって泣いた為、王允に殺された
考武皇帝(こうぶこうてい) ・・・漢の武帝
司馬遷(しばせん) ・・・考武皇帝の時代に史書を書いた

賈く(かく) ・・・李かく、郭の参謀。逃げるよう理戦うべきだと主張し、李かくらの挙兵に一役買った
牛輔(ぎゅうほ) ・・・董卓の女婿。董卓の仇討ちに参加したが、呂布のあまりの強さに逃げ出した。しかし途中で腹心の胡赤児に裏切られて殺された。
胡赤児(こせきじ) ・・・牛輔の腹心だったが、彼を殺し首を呂布に献じた。しかし呂布が胡赤児の不義理を知ると、殺された
献帝(けんてい) ・・・・後漢の第14代皇霊帝

 

<概要>
董卓は李儒の勧めで一度は貂蝉を呂布に与えることにした。しかし貂蝉の愛らしさに心変わりし、自分の城に貂蝉を連れて帰り寵愛した。呂布がますます恨みを募らせているところに、王允が董卓の殺害を唆す。そこで王允は李粛を味方に付け、董卓を長安に呼び戻す。董卓が長安の門をくぐると、呂布がその喉元を突き通した。こうして董卓の暴政に終わりが訪れた。

 

ところで董卓の部下である李かく、郭、張済、樊稠は許しを請う上奏文を長安に送ったが、王允が「この四人は必ず殺さねばならない」と答えたので、逃げ出す算段を立てていた。そこへ賈くが「逃げ切れるものではありません。董卓殿の仇討ちを行い、失敗した時に逃げればよいではないですか」と諭し、四人はその通りにした。呂布の武勇に圧倒される四人だが、策を用いて長安を取り囲んだ。李かく、郭が献帝に王允を死罪にするよう要請すれば、王允は自ら李かく、郭の前に身を晒し殺される。
李かく、郭は「ここまで来たからには献帝を殺して国を乗っ取ってくれようか」と相談する。さてどうなるか。

三国志演義 第九回 - 其の一

董卓(とうたく)とぶつかった人物は李儒(りじゅ)であった。李儒は急いで董卓を助け起こすと、董卓の質問に答えた。「そなた、何でここに来たのだ」「わたくし、たまたま門前まで参りましたところ、董卓様が何事かお怒りになり裏庭にお入りになり、呂布(りょふ)殿を探していると聞き、急いで参りました次第です。途中で...

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三国志演義 第九回 - 其の二

翌日李儒がやってきて、「今日はお日柄も良いことですし、さっそく貂蝉を呂布殿にお与えになると良いでしょう」「呂布はわしと親子の関係だ。わしの女を与えることなどできるものか。昨日の罪は咎めぬことにするから、そなたから上手く宥めておいてくれ」「董卓様、女に惑わされてはなりません」董卓は顔色を変えて、「貴様...

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三国志演義 第九回 - 其の三

呂布は王允に向かって頭を下げ、「それがしあのおいぼれめを誅殺することを決意いたしました」「漢王朝が保つことが出来るかどうかは、ひとえに呂布殿のお力にかかっています。決行の際の策略は、わたくしめにお任せください」と王允が言えば、呂布は頷いて帰っていった。さて、王允は政を理由に董卓を呼び寄せ、宮門内に兵...

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三国志演義 第九回 - 其の四

さて、李かく、郭、張済、樊稠は董卓が既に討たれ、呂布が攻めてくると聞いて、直ちに逃亡した。呂布は城に着くなり、まず貂蝉を引き取った。皇甫嵩は城内に捉えられていた女達を全て解放した。だが、董卓の親族は老若男女を問わずに誅殺した。呂布たちは城内に蓄えられていた金銀財宝を没収すると都に持ち帰り、王允に結...

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三国志演義 第九回 - 其の五

王允は李かくらが攻め上ると聞き、呂布と協議した。呂布は、「王允殿、ご心配なさるな。奴ら如き蹴散らして見せましょう」と、李粛と兵を率いて迎え討った。李粛が先陣を切ったところ、牛輔の軍と遭遇し、敗退させた。ところがその夜中、牛輔が李粛の油断に付け込んで夜討ちをかけたため、李粛は軍の大半を失い呂布の元に逃...

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