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李かく、郭 大いに兵を交え 楊奉、董承 双して聖駕を救う

<主要登場人物>
曹操(そうそう)・・・呂布を破った英雄
呂布(りょふ)・・・曹操に破れ、各地を転々とするが最終的に劉備の元に身を寄せる
陳宮(ちんきゅう)・・・呂布の参謀
袁紹(えんしょう)・・・呂布に頼られたが、かえてって彼を打ち滅ぼそうとした
審配(しんぱい)・・・袁紹の参謀
顔良(がんりょう)・・・袁紹の武将
劉備(りゅうび)・・・呂布を受け入れる
糜竺(びじく)・・・劉備に呂布を退けるよう助言する
張飛(ちょうひ)・・・劉備の義弟。呂布に戦いを挑む
王允(おういん)・・・董卓配下に責め殺された
董卓(とうたく)・・・王允の策にはまり呂布に殺された
李かく(りかく)・・・元董卓の配下。董卓に代わり暴挙を働く
郭(かくし)・・・元董卓の配下。董卓に代わり暴挙を働く
関羽(かんう)・・・劉備の義弟
楊彪(ようひゅう)・・・献帝に曹操をもってして董卓の残党を滅ぼすように進言する

朱儁(しゅしゅん)・・・献帝に曹操をもってして董卓の残党を滅ぼすように進言する
献帝(けんてい)・・・帝
伏皇后(ふくこうごう)・・・献帝の妃
賈く(かく)・・・李かく、郭の参謀
楊奉(ようほう)・・・李かくの部下
皇甫れき(こうほれき)・・・仲間割れした李かく、郭を和睦させるよう献帝に命じられる
張済(ちょうさい)・・・仲間割れした李かく、郭を和睦させるために出兵する
徐晃(じょこう)・・・楊奉の武将
董承(とうしょう)・・・献帝の国舅
李楽(りがく)・・・山賊上がりの無頼漢

 

<概要>
曹操に破れた呂布は身を寄せる先を探してさまようが、彼が二度の父親殺しをした事を嫌い、受け入れる者がいなかった。
そこで劉備を頼ったところ、劉備は役職を譲ろうとした。しかし、関羽、張飛らの同意を得られず、呂布は劉備の領地内に収まる事になった。

 

さて、その頃李かくと郭を仲違いさせてその隙に献帝に権威を取り戻そうと画策するが、二人は城前で大戦争をやらかし、互いに献帝を奪い合う。
そして李かくに捕らえられた献帝は、洛陽に戻る事になった。しかし郭はこの機に献帝を手に入れようと再び戦いを繰り広げる。

 

ところが献帝を救わんとする者たちがあり、李かくと郭は再び手を結び献帝を殺害しようと企む。
これに山賊上がりの李楽が加わり、献帝の命は風前の灯と言ったところ。さてどうなるか。

三国志演義 第十三回 - 其の一

さて、曹操(そうそう)は呂布(りょふ)を大いに打ち破ったため、呂布は海辺まで逃れて敗残の兵をまとめた。再び曹操と戦おうとした時、陳宮(ちんきゅう)の言うには、「今は曹操の軍勢多く、戦うべき時ではございません。まずは落ち着く先を定めてからにすべきでしょう」「わしはもう一度袁紹(えんしょう)の元に身を寄...

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三国志演義 第十三回 - 其の二

劉備は徐州の責任者であるしるしを呂布に与えようとした。呂布は何気なくこれを受け取ろうとしたが、劉備の後ろに関羽(かんう)、張飛が怒気をみなぎらせて控えているのに気がつき、わざと笑い飛ばして、「それがし如き武者者が、州の責任者など務まるとお思いか」それでも劉備は譲ろうとしたが、陳宮に止められてようやく...

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三国志演義 第十三回 - 其の三

楊彪の策とは次のようなものであった。「まずあの李かくと郭を同士討ちにさせ、兵力が弱まったところを曹操に詔を下して逆賊を残らず攻め滅ぼさせ、朝廷の安泰をもたらそうとの策にございます」「して、それをどうやるのか」「郭の妻は非常に嫉妬深い女と聞き及んでおります。よって人を彼女の元に使わして『離間の計』...

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三国志演義 第十三回 - 其の四

李かくの甥は献帝(けんてい)と伏皇后(ふくこうごう)を車に乗せて内裏から無理矢理引き出した。車は賈くらに見張らせて、他の女官、宦官らを徒歩で追い立てた。そうして門から押し出した時、郭の兵士と真正面からぶつかり、やたら滅法に矢を射かけられて女官が数知れず死んだ。そこへ李かくが駆けつけたので、郭の兵...

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三国志演義 第十三回 - 其の五

大官たちは、「我々は貴殿の為を思って参ったのに、この扱いはどういったことか」郭は、「李かくは天子を奪ったではないか。わしが大官を捕らえて何が悪い」と、言い放った。そこで楊彪が、「一方は天子を奪い、一方は大官たちを奪って、一体何をしようというのか」この言葉に郭は大いに怒り、楊彪を斬ろうとしたが、諫...

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三国志演義 第十三回 - 其の六

「それは違うでしょう。董卓殿の強大なことは貴殿もよくご承知のところ、呂布が恩を仇で返して晒し首になりました。たとえ強大であったとしても、当てにするべきではないのはこれによっても明らかです。李かく殿は大将軍としてご一門ことごとく要職に就いておられる今、国恩の導きを申せましょうや。今郭は大官を奪いまし...

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三国志演義 第十三回 - 其の七

李かくは「これぞ巫女が祈祷したおかげだ」と喜び、巫女に恩賞を授ける反面、武将達には何もしなかった。楊奉は大変怒り、他の武将に向かって、「我々は命がけで戦ってきたのに、巫女の祈祷に劣ると言うのか」その言葉を受けた武将も、「李かくを殺して、天子をお救いしようではないか」と答えた。楊奉は、「貴方は陣の中か...

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三国志演義 第十三回 - 其の八

それを聞くと郭は怒り心頭、「わしは張済の目を欺いて天子を奪い連れ戻すつもりでいたのだ。お前達は何故それが分からず勝手に逃がしたりしたのだ」と、二人を斬り棄てると、兵を起こして追いかけた。ようやく御車に追いつくと、どっと鬨の声を上げ、大声に、「その御車、しばし待て」と呼びかけた。献帝は涙に暮れて大臣...

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三国志演義 第十三回 - 其の九

郭は喜んで承知し、二人は手勢を合わせて立ち上がった。道中窃盗や追い剥ぎを働き、彼等の通った後は何一つ残らなかった。楊奉、董承は賊軍が再びやってくると聞くと、兵を率いて取って返し大いに戦った。李かく、郭は、「味方の数の方が圧倒的に多い。がむしゃらに押せば勝てるぞ」と話し合い、李かくは左から、郭は...

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三国志演義 第十三回 - 其の十

翌日、更に先を急がれたところ、二人の大臣が追いついてきて、牛車の前に泣きながら拝ふした。楊彪と大臣であった。大臣が言うには、「李かく、郭はわたくしの言う事をよく用いておりました。これよりわたくしは一命を投げ打って兵を収めるよう説得してみようと存じます。陛下にはなにとぞお体を健やかにあらせられるよう...

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