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呂奉先 戟をえん門に射 曹孟徳 師をいく水に敗る

<主要登場人物>
劉備(りゅうび)・・・英雄の一人。袁術に狙われるが、呂布の機転で助かる
袁術(えんじゅつ)・・・劉備を滅ぼそうとするが失敗、帝位に昇ろうと画策する
呂布(りょふ)・・・劉備と紀霊の争いを和解させる
紀霊(きれい)・・・袁術の大将
張飛(ちょうひ)・・・劉備の義兄弟。呂布の馬を盗み、劉備との関係をこじらせる
孫乾(そんけん)・・・紀霊が攻めてくるのを知ると、劉備に呂布に援軍を求めるよう献策する
陳宮(ちんきゅう)・・・呂布の参謀
陳登(ちんとう)・・・陳珪の息子
陳珪(ちんけい)・・・袁術が劉備を滅ぼす計略を見抜き、呂布を説いて袁術との縁談を破談にさせる
糜竺(びじく)・・・陶謙の死後、劉備を補佐する
曹操(そうそう)・・・英雄の一人。天子を擁し、絶大な権力を握る
関羽(かんう)・・・劉備の義兄弟。
荀ケ(じゅんいく)・・・曹操の参謀
郭嘉(かくか)・・・曹操の参謀
程c(ていいく)・・・曹操の参謀

張済(ちょうさい)・・・張しゅうの叔父
張しゅう(ちょうしゅう)・・・曹操に攻め込まれ降伏したが、後に反旗を翻す
賈く(かく)・・・張しゅうの参謀
劉表(りゅうひょう)・・・英雄の一人
鄒氏(すうし)・・・張済の妻
典韋(てんい)・・・曹操の武将。張しゅうとの戦いで壮絶な死を遂げる
曹昴(そうこう)・・・曹操の第一子。張しゅうとの戦いで矢の下に果てる
于禁(うきん)・・・曹操の武将。夏侯惇配下の兵の略奪を咎めた為、帰って裏切り者と噂されるが、武勲を立てて誤解を解く
夏侯惇(かこうとん)・・・曹操の武将
許ちょ(きょちょ)・・・曹操の武将
楽進(がくしん)・・・曹操の武将
袁紹(えんしょう)・・・英雄の一人。袁術の兄
劉璋(りゅうしょう)・・・英雄の一人
張魯(ちょうろ)・・・英雄の一人

 

<概要>
袁術は劉備を滅ぼすために呂布に先約の兵糧を送り、彼を味方につけようとした。同時に紀霊を対象として劉備討伐の軍を起こす。劉備は呂布に守って欲しい旨の書面を送る。そこで呂布は劉備、紀霊両名に恨みを買わないよう、百五十歩離れた戟に矢が当たれば和解せよと言う。両者納得の上、呂布が弓矢を射ると見事に戟に突き刺さった。

 

紀霊は袁術に状況を説明すると、袁術は怒り心頭、自ら出陣して劉備、呂布を亡ぼすと言い出す。しかし紀霊は呂布の武勇が優れている事を理由にそれを止め、袁術の息子と呂布の娘の縁談を組み、劉備を排除させようとした。
呂布は縁談を受け入れると、陳宮はすぐにでもすぐにでも娘を袁術のもとに送るよう進言する。そこで呂布は娘を送り出すが、華やかな花嫁行列を見た陳珪は袁術の真意を見抜き、劉備を守るため呂布を説いてこれを中止させた。

 

その頃、張飛が呂布の馬を奪っていった。起こった呂布はただちに兵を起こして張飛に挑んだ。劉備は馬を返すから軍勢を退いてくれと頼むが、呂布は益々攻撃の手を強めた。そこで一旦曹操のもとに逃れる事にした。

 

曹操は劉備が身を寄せてきたので、郭嘉の意見を取り入れて劉備を生かして共に呂布を討とうと約束した。そこへ張しゅうが劉表と手を組んで天子を奪い奉らんと軍を起こして都に攻め上ろうとしているとの情報が入った。曹操は大いに起こって討伐の軍を起こすと、張しゅうの軍は全面降伏した。

 

ところが、曹操が鄒氏の美しさに目を付け連日伽をさせた。これに怒った張しゅうは、夜襲を掛けて典韋、曹昴らが命を落とした。
曹操は命からがら逃げ出した。

 

その頃、呂布は袁術との縁談を破棄しにした。そして袁術の軍勢が徐州へ押し寄せてきた。さてどうなるか。

三国志演義 第十六回 - 其の一

さて、その大将が劉備(りゅうび)を破る策があるというので、袁術(えんじゅつ)が仔細を尋ねると、「劉備を破ることはたやすいことでございますが、問題は呂布(りょふ)が徐州(じょしゅう)におること。彼には先日宝物や兵糧を与えると約束しておりましたが、未だ与えておりません。そこでただちにこれを与え、劉備に味...

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三国志演義 第十六回 - 其の二

矢は弧を描いて見事戟に命中した。呂布は大笑し、「これは貴公らに合戦をやめよという天からのお告げじゃ」といい、酒を振舞った。そして呂布が劉備に、「わしが居なかったら危ないところであったな」と言った。こうしてそれぞれの軍勢は翌日陣を引き払った。紀霊は袁術に呂布が和睦をとりなしたことを説明し、呂布からの書...

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三国志演義 第十六回 - 其の三

そのうち呂布のもとに、部下が張飛に馬を奪われたという報せが届いた。呂布は烈火の如く怒り、ただちに出陣し張飛に挑んだ。劉備はこれを聞いて大いに驚き、慌てて兵を率いて出陣した。劉備は馬を進めて、「呂布殿、この様子はいったい何事であられるか」「わしが紀霊との戦を収めて救ってやったのを忘れたか。なぜわしの馬...

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三国志演義 第十六回 - 其の四

曹操は翌日、上奏文を奉って劉備を予州の責任者に推挙した。程c(ていいく)がこれを諫めて、「劉備は人の下に立って終わる人間ではありませぬ。今のうちに亡き者にするのがよろしいかと存じます」と言ったが、曹操は、「今こそ英雄を用いる時じゃ。一人を殺して天下の信頼を失うような事はできぬ」といって聞き入れず、劉...

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三国志演義 第十六回 - 其の五

張しゅうの家の者がこのことを伝えたので、張しゅうは「おのれ曹操、馬鹿にするにもほどがある」と怒り心頭、賈くに計った。すると賈くは、曹操を亡ぼす為の策を献じた。それは張しゅうの陣営を本陣の側に移動させ、火攻めの上で攻め込むというものだった。張しゅうはこれを用いることにしたが、典韋が邪魔になって近づけな...

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三国志演義 第十六回 - 其の六

さて于禁は、曹操らが到着したのを見て、真っ先に戦いの支度を整えた。近くの者が、「一部の兵が、于禁将軍が謀反したと言い立てて丞相(曹操のこと)がお出ましになったと申しますのに、何故言い訳もしないで陣を作ったりするのでございますか」と言ったが、于禁は、「追っ手がすぐそこに来ようというのに支度もしないで言...

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