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曹操 酒を煮て英雄を論じ 関公 城をあざむきとって車ちゅうを斬る

<主要登場人物>
董承(とうしょう)・・・国舅。帝より曹操討伐の密書を受ける
馬騰(ばとう)・・・曹操討伐の一味に加わる
曹操(そうそう)・・・英雄の一人。帝を軽んじる態度に反感を買う
関羽(かんう)・・・劉備の義兄弟
劉備(りゅうび)・・・英雄の一人。曹操討伐の一味に加わる
許ちょ(きょちょ)・・・曹操の武将
張遼(ちょうりょう)・・・曹操の武将
袁紹(えんしょう)・・・曹操を凌ぐ勢いの勢力を持つ
公孫さん(こうそんさん)・・・袁紹により滅ぼされた
張飛(ちょうひ)・・・劉備の義兄弟
郭嘉(かくか)・・・曹操の参謀
程c(ていいく)・・・曹操の参謀
許ちょ(きょちょ)・・・曹操の武将
陳登(ちんとう)・・・劉備の臣下

 

<概要>
董承らは馬騰の提案で劉備を仲間に加えることとした。劉備はこれに応じ、連判状に名を加えた。
こうして劉備は曹操の疑いの目を反らすために仮住まいの裏庭に畑を作り、野菜を育てた。

 

ある日劉備は曹操に酒に呼ばれた。内心恐々としつつ訪問したところ、曹操から当世の英雄について論じられた。しかし劉備が挙げる者はことごとく否定される。では誰が英雄かと問えば、曹操は己と劉備だと答える。劉備は思わず箸を取り落としたが、雷鳴に驚いた振りをしたので、曹操の疑念は払拭された。

 

翌日もまた曹操は劉備を呼んで酒を酌み交わした。そこへ袁紹の様子を探っていた者が戻り、公孫さんが既に袁紹によって滅ぼされた旨を報告した。驚愕した劉備が仔細を尋ねると、公孫さんの一家はことごとく炎に包まれ、袁紹は公孫さんの軍勢を配下に収め、大いに威勢を振るっているとのこと。一方、袁術は贅沢に耽り兵士や人民を顧みなかったため、人心が離れていくありさま。よって袁紹に帝位を譲ると申し出たところ、袁紹から、自ら玉璽を送り届けるようにとの返答。もしこの両者が力を合わせると至極面倒なことになるので、早急に手を打たれるのが宜しいとのことだった。

 

劉備はこれを機に曹操の元を脱出した。そうして袁術の軍勢を散々に打ち破り、徐州を平定した。袁術は蜂蜜入の水を所望したが、そのようなものはなく、血を吐いて死んだ。

 

曹操は事が済んでも戻らない劉備に大いに怒り、刺客を差し向けたが返り討ちに合う。劉備は、
「曹操の腹心を殺したとあっては、穏やかには済まされまい」
と言うと、陳登が曹操を退ける策があるという。さて陳登はいかなる計を言い出すか。それは次回で。

三国志演義 第二十一回 - 其の一

さて董承(とうしょう)らがそれは誰かと尋ねれば、馬騰(ばとう)が答えたのは他でもない、劉備(りゅうび)のことであった。「先日の巻狩にて曹操(そうそう)が一同の万歳をうけおったおり、関羽(かんう)が曹操に斬りかかろうとして、それを劉備(りゅうび)殿が視線で抑えたのを、それがししかと見届け申した。あの時...

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三国志演義 第二十一回 - 其の二

やむを得ず劉備が数名の名を上げるものの、曹操は笑って取り合わない。劉備は音を上げて、「これより他は存じ上げません」と答えた。すると曹操は、「英雄とは、胸に大志を抱き、腹に大謀を秘め、豪気を備えた者じゃ」「して、それは」曹操は劉備と己を指さし、「今の世で、天下の英雄と呼べるのは、貴公とわしじゃよ」その...

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三国志演義 第二十一回 - 其の三

さて、郭嘉(かくか)と程c(ていいく)は税金、年貢の取立て状況を視察して帰ってきたところ、曹操が既に劉備を出発させたと聞いて、慌てて諌めに罷り出でた。「丞相はなにゆえ劉備を出発させたのですか」程cは、「その昔、それがしが劉備を殺すように申し上げたところ、丞相はお聞き入れくださりませんでしたが、今また...

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