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蔡陽を斬って 兄弟 疑を釈き 古城に会して 主臣 義にあつまる

<主要登場人物>
関羽(かんう)・・・劉備の義兄弟。曹操のもとを離れ、劉備のもとへ駆けつける
孫乾(そんけん)・・・劉備の武将
夏侯惇(かこうとん)・・・曹操の武将
丞相(じょうしょう)・・・曹操のこと
張遼(ちょうりょう)・・・曹操の武将。関羽と熱い友情を交わす
蔡陽(さいよう)・・・曹操の武将。関羽を快く思わず、討伐にやってくる
赤兎馬(せきとば)・・・関羽の愛馬
周倉(しゅうそう)・・・山賊の頭だったが、関羽のもとに下る
張飛(ちょうひ)・・・劉備の義兄弟。誤解から関羽を殺そうとする
劉備(りゅうび)・・・英雄の一人。袁紹のもとを逃れ、関羽、張飛らと合流を果たす
糜竺(びじく)・・・劉備の参謀
糜芳(びほう)・・・劉備の武将
顔良(がんりょう)・・・袁紹の武将。関羽が斬った
文醜(ぶんしゅう)・・・袁紹の武将。関羽が斬った
劉表(りゅうひょう)・・・英雄の一人

郭図(かくと)・・・袁紹の参謀
関平(かんぺい)・・・関羽が道中知り合い、親子の契を交わした
趙雲(ちょううん)・・・公孫さんに仕えていた武将だが、彼の死に伴い劉備の武将となる
公孫さん(こうそんさん)・・・戦に敗れて自刃した

 

<概要>
関羽を追ってきた夏侯惇と刃を交えようという時、張遼が追いかけてきて仲裁し、夏侯惇は引いた。
道中一軒の屋敷に宿を求めるが、屋敷の息子が赤兎馬を盗もうと、山賊を引き連れて進路をふさいだ。しかし山賊の男は頭の周倉より関羽のことを伝え聞いていて平伏する。遅れてやって来た周倉は関羽のもとで働くことを熱望し、関羽もこれを許した。
その後、関羽は古城にて張飛が勢力を構えていると聞き、大いに喜んだ。しかし張飛は関羽が曹操に下ったと信じており、あわや一戦を構えるところに蔡陽が関羽を追ってきた。関羽はこれを斬って己の無実を証明した。
劉備は劉表を味方につけるためと偽り、袁紹のもとを離れる。そして一同は再会を果たした。
袁紹は劉備が帰ってこないことを怒り兵を起こそうとするが、曹操こそ驚異という郭図の言を受け入れ、孫策と手を組もうとする。さてどうなるか。

三国志演義 第二十八回 - 其の一

さて関羽(かんう)が孫乾(そんけん)と共に兄嫁を警護して汝南(じょなん)へ向かおうとしたとき、夏侯惇(かこうとん)が追いかけてきた。関羽は薙刀を突き付けて、「夏侯惇、それがしを追うとは丞相(じょうしょう)のお気持ちを無駄にする気か」と言うと、夏侯惇は、「丞相からはなんのご指示も頂いていないぞ。貴様、...

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三国志演義 第二十八回 - 其の二

山賊の男は、「俺は、真っ赤な顔に長い髭を生やしているのが関羽だというのは知っているが、まだ見たことはない」と答えた。関羽は髭袋を取り外し、その長い髭を見せた。男は驚いて馬から転げ落ちると、屋敷の息子を引っ掴んで関羽の前に取り押さえた。「それがしは黄巾族が滅んだあと、山賊をしておりました。今朝この男が...

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三国志演義 第二十八回 - 其の三

一行は行くこと数日、ひとつの山城が見えてきた。関羽が土地の者にこう尋ねた。「ここは何という土地じゃ」「ここは古城と申しますが、半年ほど前から張飛(ちょうひ)と言う名の将軍が城からお役人様を追い出して陣取っています。今では軍勢を四、五千も抱えていて、もうこの辺一体では歯向かうものもおりません」「おお、...

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三国志演義 第二十八回 - 其の四

張飛が何者かと見れば、糜竺(びじく)と糜芳(びほう)である。お互いはそれぞれ挨拶を交わし、張飛が、「関羽兄貴が孫乾と共に兄嫁方をお連れして、つい先ほど到着したところだ。劉備兄者のいるところも分かったぞ。と言うと、二人は大いに喜んだ。こうして張飛は二人の夫人を城内にお迎えし、今までの関羽の苦労を聞くと...

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三国志演義 第二十八回 - 其の五

さて孫乾は一人で劉備に会い、これまでのことを仔細にわたって話した。劉備が言った。「簡雍もここに来ているから、こっそりと呼んで打ち合わせをしよう」簡雍が来ると三人は脱出の策を練った。簡雍が言うには、「劉備様が明日袁紹に対面され、荊州(けいしゅう)へ行って劉表(りゅうひょう)を見方に付け、共に曹操を討つ...

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三国志演義 第二十八回 - 其の六

一行は急いで周倉の居たあじとに向かうと、その武者の姿を確認した。すると劉備が馬を駆け出し、「そこに来るのは趙雲(ちょううん)ではないか」と一声を上げる。その大将は劉備の姿を見るなり馬から飛び降りて道端に平伏した。まぎれもなく趙雲だったのである。劉備、関羽も馬から降りて挨拶を交わし、どうしてここに来た...

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