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小覇王 怒って于吉を斬り 碧眼児 ざして江東を領す

<主要登場人物>
孫策(そんさく)・・・江東の英雄。許貢を処刑したところ、彼の食客に襲われ大怪我を負い、それが元で命を落とした
曹操(そうそう)・・・丞相を務め帝を擁する英雄
許貢(きょこう)・・・孫策の野心を曹操に密告しようして、孫策に処刑された
韓当(かんとう)・・・呉に三代仕えた武将
程普(ていふ)・・・呉に三代仕えた武将
華佗(かだ)・・・名医
袁紹(えんしょう)・・・名門出身の英雄
于吉(うきつ)・・・仙人。孫策より邪教の布教者であると判じられて処刑されたが、その後も孫策の前に幾度となく姿を現し彼を憤死させた
呂範(りょはん)・・・呉に三代仕えた武将
呉太夫人(ごたいふじん)・・・孫堅の妻、孫策や孫権の母
張昭(ちょうしょう)・・・呉に三代仕えた謀臣
孫権(そんけん)・・・孫策の弟。父兄の大業を継ぐ
周瑜(しゅうゆ)・・・呉に三代仕えた謀臣
魯粛(ろしゅく)・・・孫権に仕え、帝位を狙うよう献策する
黄祖(こうそ)・・・孫堅の仇

劉表(りゅうひょう)・・・孫堅の仇
諸葛瑾(しょかつきん)・・・孫権に仕える謀臣
張紘(ちょうこう)・・・孫策、孫権に仕える謀臣

 

<概要>
孫策は江東を治めて以来、威勢大いにふるっていた。そこで大司馬の地位を求めたが、曹操がこれを許さなかったことを恨みに思い、許都を襲おうと考えていた。それを許貢が曹操に密告しようとしたことが明らかになり、怒った孫策により処刑された。これを恨みに思った許貢の食客が、狩りの最中の孫策を不意打ちした。食客らは程普らに討ち取られたが、孫策は大怪我を負い、百日間の安静を言い渡された。
そこへ袁紹からの使者が訪れ、共に曹操を攻めようと申し出てきた。喜んだ孫策は使者をもてなしたが、宴の最中に大将たちが于吉を崇めに行ったことを不満に思い、于吉を処刑した。それからというもの昼に夜に于吉の姿が孫策を悩まし、しまいには全身の傷口が裂けて絶命した。
孫策の後を継いだ孫権は、周瑜にはかり魯粛の推薦を受ける。孫権は魯粛に漢皇室を助け国家を治める策を問うと、魯粛は漢皇室を助けることも曹操をすぐに除くことも無理であり、江東で力を蓄え帝位を狙うよう進言する。孫権は大いに喜びこの策を受け入れた。
その頃曹操は孫策の死を知り江東を攻め入ろうとしていたが、張紘の諌め受け入れて孫権を将軍に任じよしみを通じた。
これに怒った袁紹が再び許昌を襲わんとした。さてどうなるか。

三国志演義 第二十九回 - 其の一

その頃孫策(そんさく)は精兵を従え兵糧も豊かに蓄え領土を広げ、威勢大いにふるっていた。そこで大司馬の地位を求めたが、曹操(そうそう)がこれを許さなかったことを恨みに思い、許都を襲おうと考えていた。そこで呉の太守である許貢(きょこう)はその旨を曹操に密告しようとした。しかしことが事前に明らかになり、怒...

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三国志演義 第二十九回 - 其の二

使者は袁紹が孫策と手を結んで共に曹操を攻めようと考えていることを語った。孫策は大いに喜び、大将たちを集め、城門のやぐらに宴会の席を設け、使者をもてなした。すると酒盛りの最中に大将たちが次々と降りていくので、側の者に訳を訪ねたところ、「于吉(うきつ)仙人がこの下を通ったので、拝みに行かれたのでございま...

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三国志演義 第二十九回 - 其の三

その夜、激しい雨風となり、于吉の屍が姿を消した。孫策が怒って屍の番をしていた兵士を斬ろうとしたとき、にわかに一人の者が広間から近づいてくるので、目を凝らしてみれば于吉の姿である。孫策は怒り心頭、剣を抜いて斬りかかろうとしたが、そのままばったりと地面に昏倒した。周囲の者が慌てて寝室に抱え込むと、半刻ば...

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三国志演義 第二十九回 - 其の四

孫策が怒って館に戻ると、門前に于吉が立っているのが見えたので、館に入らずそのまま城外 陣屋を構えた。袁紹に加勢して曹操を討つための援軍である。しかし、諸将は口を揃えて言った。「殿は今安静にならる時でございます。まずはご全快を待って出陣なされても遅くはござりますまい」しかし孫策はこれを退け、その夜は陣...

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三国志演義 第二十九回 - 其の五

さてその後、孫権は孫策の遺志を継いで江東を治めることとなったが、何から手を付けてれば良いか困惑していたところに、周瑜が帰ってきたとの報告があった。「周瑜が戻ったならば、もう安心だ」周瑜は巴丘(はきゅう)を守っていたのであったが、孫策が矢傷を受けたと聞いて、見舞いに戻る途中で彼の訃報を聞いたのである。...

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三国志演義 第二十九回 - 其の六

孫権は魯粛を大いに敬い、彼と一日中議論しても飽きることがなかった。ある日、孫権は協議の後に魯粛を引き留めて酒を酌み交わした。話は尽きることがなく、夜が更けたので二人は寝台に横になった。そして夜半になって孫権が質問した。「いまや漢皇室は傾き、天下は千々に乱れておるが、わしは父兄の大業を継いで皇室を助け...

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