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漢帝を廃して 陳留 位に即き 董賊を謀らんとして 孟徳 刀を献ず

<主要登場人物>
董卓(とうたく)・・・小帝を廃し、献帝(けんてい)を帝の位につけ、絶大な権力を握った
袁紹(えんしょう)・・・董卓に逆らうものの、宮廷に見切りをつけ、自ら兵を起こす準備を行なった
李儒(りじゅ)・・・董卓の参謀
献帝(けんてい)・・・元陳留王(ちんりゅうおう)。董卓によって帝に据えられる
何太后・・・董卓の命により殺害された
前帝・・・董卓の命により殺害された
前帝のお妃・・・董卓の命により殺害された
蔡よう(さいよう)・・・董卓に仕えるよう命じられ、最初は断ったが、従わなければ一族皆殺しにすると脅されてやむを得ず配下に加わった
呂布(りょふ)・・・董卓の義息
王允(おういん)・・・袁紹からの密書に応じ、董卓の殺害を計画する
曹操(そうそう)・・・王允から名刀を借り受け董卓暗殺を企てるが失敗し、故郷へ逃亡する
陳宮(ちんきゅう)・・・曹操の志に感銘し、職を棄てて彼と旅立つが、曹操の残虐な一面を見て殺害を考える
呂伯奢(りょはくしゃ)・・・曹操の父の義兄弟。曹操が誤って家人を殺したことがばれないよう、殺害する

<概要>
董卓が袁紹を斬ろうとしたとき、李儒が押しとどめた。袁紹は剣を抜いたまま百官に別れを告げると、き州へ落ちていった。すると他の者たちは董卓に逆らうことが出来ず、小帝を廃して陳留王を新たな帝とすることに決まった。そして陳留王は献帝となった。一方小帝と何太后、小帝のお后は閉じ込められて衣類や飲食にも事欠く有様。そしてついに董卓に殺された。
それより董卓は悪逆非道を極め、己の意に沿わぬ者は次々と殺していった。
董卓に反意を示す忠臣もいたが、董卓の怪力と呂布の武勇に阻まれて逆に殺される有様だった。

さて、その頃袁紹は兵を集め訓練して、打倒董卓を志していた。その旨を王允へ密書でしたためると、王允は旧臣を集めて現状の憂いを訴えた。
すると曹操が一人笑い声を上げると、董卓を暗殺する為、今まで大人しく従う振りをしていた事を明かした。
そこで曹操は王允から宝刀を借りると、董卓暗殺に向かった。しかし刀を抜く姿が鏡に映ってしまい、失敗に終わる。曹操は刀を献じる為に抜いたのだと言い逃れをして、一人逃亡した。董卓は曹操に裏切られたことを知ると、曹操を賞金首にした。

曹操は途中の関所で捕らえられ、陳宮と出会った。陳宮は曹操の志に共感し、官職を棄てて伴をすることになった。
しかし、道中で呂伯奢を殺害する曹操に、このような残忍な男を生かしておいては世の為にならないと考え、曹操が眠っている内に白刃を抜きはなった。さてどうなるか。それは次回で。

三国志演義 第四回 - 其の一

さて董卓(とうたく)が袁紹(えんしょう)を斬ろうとすると、李儒(りじゅ)が止めた。「陳留王(ちんりゅうおう)を立てることが決まっていない内に、やたらと殺してしまうのは良くありません」袁紹は刀を抜いたまま百官に別れを告げて退出すると、官職を棄て、冀州(きしゅう)へ旅立っていった。袁紹を除く百官は全て董...

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三国志演義 第四回 - 其の二

さてその頃、小帝(しょうてい)とお妃及び何太后は永安宮に押し込められて、衣服や飲食にも事欠く次第。董卓は李儒に武士十人を引き連れて永安宮へ行き、小帝をあやめてくるよう命じた。小帝は何太后、お妃とご一緒に二階におられたところに、李儒が毒を盛った酒を勧めた。しかし何太后が激しく罵りなかなか酒を飲まないの...

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三国志演義 第四回 - 其の三

「曹操殿はどのような策をお持ちか」と、王允が問うと曹操は、「以前からわたしが忠義を曲げて董卓に仕えていたのは、実は暗殺の機会を伺っていたのです。最近では董卓はわたしをよく信頼しており、わたしも彼に近づけるようになりました。王允殿は見事な刀を一本お持ちとのこと、それを貸していただけれは董卓を刺し殺して...

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三国志演義 第四回 - 其の四

さて曹操は城外に逃れ、実家を目指して一目散に逃げていった。しかし途中の関所で捉えられ、県の責任者陳宮(ちんきゅう)の前に引き出された。「私は人相書きの者ではありません」と、曹操が言うと、陳宮は曹操をじっくりと見つめ、しばらく考え込んでから、「わしは以前都で貴様をよく見かけて知っておる。貴様は間違いな...

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